症状
肩~首にかけての痛みで左右の片方どちらかに出ることのほうが多いですが、重症のものは、両側の痛みや、広い範囲に痛みが出て、どこが痛いのか自分でもわらならいこともあります。片側だけ寝違えのほうが早く治るものが多いです。
痛みで動きが制限されますので、首がまわしずらくなります。左右、前後で動かしてみると、右は向けるが、左は向けないなど痛くて動かせない方向、比較的動かせる方向などがあると思います。
まれにですが、寝違えとともに、のどの前のほうに痛みが響いてしまい、痛くて唾を飲み込めない、深呼吸をすると痛くて息が充分吸えないというような状態になることもあります。
原因
寝違えの原因ですが、 首にむりな姿勢で寝たために一時的に首の筋肉を痛めたものから普段から首に負担がかかるような歪みや姿勢の問題があり、限界を超えて痛みが出たものまで様々です。
頻繁に寝違えるような方は頚椎だけの問題ではなく、体全体のバランスにも問題がある場合が多く見られます。いつも同じ側を寝違えるという方が多いのではないでしょうか。これは体のバランスに偏りがあるため、いつも同じ部分にストレスがかかっている場合によくあることです。
そういう方は、普段から背中や肩のはり感が強い、首が回りにくいなどの状態があったはずなのですが、そういう状態が続くと、なんとなくそれが当たり前になってそのことに慣れてしまうものです。
しかし、負担がかかっているという状態には変わりはありません。日々の負荷が知らず知らずのうちに積み重なり、限界に達した時、ある日突然発症するという場合がほとんどです。
治療法…
痛みが出た直後は、筋肉は緊張状態にあり、炎症をおこしています。少し熱っぽく感じる時もあります。首の筋肉は硬く張ったような状態になっていますので、まずは筋肉の異常な緊張をとってあげることが最初の段階です。過度の筋緊張が緩むと痛みはかなり軽減します。
ある程度炎症や痛みが減ってきたら骨格のバランスや頚椎の歪み、負担のかかっている部分への治療を始めます。頚椎にゆがみがあるとその周りの筋肉は緊張し、その緊張した筋肉はさらに骨のゆがみを大きくするという悪循環です。
首が痛いと首が悪いと考えがちです。確かに首も悪いのですが、体を全体的な視点から診るなかで局所的な問題を解決していくようにすることが大切です。