こりについて1

首筋の筋肉のこりが強くなると後頭部が重くなるだけでなく、毛髪の生えぎわのところには、神経の通り道があるためこの神経の刺激症状が出てきます。片一方の後頭部にときどき電気が走るような痛みが急に起こり、毛髪をさわるとピリピリした感じが起こることがあります。このような後頭部の神経の刺激症状は首筋のこりが原因で起こる場合と、こりとは関係ない原因の神経の不快感として起こる場合とがあります。両者では治療方法が異なってきます。
首や肩周りの筋のこりが強くなってくると、連鎖反応で頭の筋肉がこりやすくなります。頭の筋肉のこりは緊張型頭痛といわれる頭痛を起こしてきます。この頭痛は頭を重たく感じたり、時にはズキズキするはげしい頭痛を起こしたりしますが、何日も続きやすい特徴があります。頭の一部が痛くなることがあるため片頭痛と間違われることがありますが、片頭痛では寝込むくらいの強い頭痛が発作的に起こり、半日くらいたつと軽快します。緊張型頭痛は朝起きた時から起こることも、疲れのたまる夕方から起こることもありますが、寝込むほどではありません。