腓骨神経痛

腓骨神経は足首や足の指を動きや、足の外側の皮膚感覚を司る働きがあります。腓骨神経が麻痺すると一般的に下腿外側から足の甲にかけてのしびれや感覚異常があり、足首から先を上げることができない状態になります。また、障子の敷居で足を引っかかることや、サンダルが脱げやすいといった症状がみられることがあります。

原因
腓骨神経のはたらきは、足首や足指を持ち上げ、下腿外側の皮膚感覚を支配します。また、膝関節の末梢で圧迫を受けやすいことがわかっています。腓骨神経麻痺を発症する原因は、長い時間にわたって足を組む姿勢を続ける事や、しゃがみ込むような膝を曲げた姿勢をとること、硬い床の上で寝ること等が挙げられます。また関節リウマチを患っている人は、上記に挙げられた原因に該当しなくても関節の変形により腓骨神経麻痺を発症する事があります。
腓骨神経は最も外傷を受けやすい神経の一つです。 股関節部の脱臼や坐骨神経麻痺でも腓骨神経に障害が及ぶ事もあるようです。睡眠時・泥酔時・長時間しゃがんだとき、あるいはギプス・副子などの圧迫、ときには神経炎による麻痺もみられます。足を組むことが原因で腓骨神経に症状が出ているなど、症状が軽く明らかな誘因がある場合には、足を組まないように座るなど生活習慣の改善で軽快することがほとんどです。その予防のためには膝に負担がかかるような姿勢をしないようにする事も重要となります。

治療法…重症例では、外科的な神経開放術が治療法として行われることがあります。腓骨神経麻痺は腓骨神経痛という別名があります。足の側面の細いほうの骨である脛骨にそって通っている神経が、腓骨神経です。
この腓骨神経が神経痛となって酷い痛みを発生させます。酷い痛みというより、激痛と強烈な痺れを感じる事があり苦痛以外の何物でもないそうです。ところが、この辛い症状を引き起こす病気の治療法は確立されていません。
この腓骨神経麻痺は、手術後の患者さんや、寝たきりの人に良く見られる症状ですが、痛みを根本から治療する方法がありません。また交通事故などで腰等を痛めた方もこの麻痺を発症する事があるそうです。ほとんどのケースにおいて、腓骨神経が機能を回復する可能性を残す、いわば休眠中のような状態であることが多いそうです。病院の医師から神経がまた通って感覚を取り戻すのを待つしかない、と言う風に言われる事もあるそうです。神経が死んだわけではなく、情報のやりとりが何らかの形で寸断されている状態だと説明されます。といっても辛い痛みに耐えながら、神経が復活するのを待つだけと言うのは非常にしんどい事です。鎮痛剤の処方や痛みを取り除く対処法を受けながら、希望を持っていきましょう。