「変形性頚椎症」

症状
外傷起点のない首・肩・腕などの痛み・腕や手のしびれ・手に力が入らない等・また、めまい・頭痛・耳鳴りが主な症状。

原因
加齢等に伴う椎間板や椎骨の変性。椎間板は椎骨と椎骨の間でクッションのようなはたらきをします。その変性により弾力性が失われクッション作用が弱まり、その結果、椎間関節がすり減ったり椎骨同士がぶつかったりします。刺激された椎骨は骨棘と呼ばれる骨突起物を形成し、それが脊髄神経や血管等を圧迫し、痛みやしびれといった症状が出るのです。
治療法…変形が起こること自体は特に心配のない疾患であり、多少の痛みや違和感等なら温熱療法や、日常生活に気をつけることで改善されます。こりや痛みの強い場合は、非ステロイド性消炎鎮痛薬や湿布薬などの薬物療法を用います。しかし、神経麻痺など日常生活に支障をきたすように症状が深刻な場合は、手術をして改善します。

ホームケア…姿勢を正し、同一姿勢を長時間続けないように気をつけることが大事です。肩や首の筋力アップのための体操を習慣づけるとよいでしょう。息を吸いながらゆっくり両肩を上げ、息を吐きながら下げる「肩の上げ下げ運動」や、手で頭を押しながら、それに抵抗するように前後左右に頭を倒す「抵抗運動」などの体操を行います。ですが、変性期で炎症が強い時は逆効果ですので、まずは診断をおすすめします。