有痛性三角骨

症状
距骨の後ろの突起の後方にある過剰骨の障害でその骨が、脛骨と距骨の関節や、距骨と踵骨の関節に挟まれて痛みが生じます。炎症が周囲の靭帯などに広がり、動かすことにより痛みを生じ、生まれつき余分に出来た骨、または足首の関節をささえる距骨にある突起が分離して炎症を引き起こしたり、関節間に挟まれたりして痛みを生じます。サッカー選手に特に多い障害です。

原因
インステップでボールを蹴ることや、クラシックバレーのポアント肢位(爪先立ち)など足関節を強く屈曲する動作の繰り返しにあるとされています。骨の成長を促す骨端核が成長期を過ぎた後も残っていることや、距骨が先天的に突起のように飛び出している場合、脛骨と足の骨の間にその骨が挟み込まれてしまうのです。重度の場合は、足首の屈曲が制限されることもあります。

治療法…
ストレッチやアイシングなどの治療を行っても症状が改善しないときは、手術で骨棘を切除することも考えなければなりません。ただ現在は、内視鏡を使って小さい傷で治療する方法を取ることも多いようです。
このような障害を予防する観点から、最近では子供達へのサッカーの指導法も変わってきました。ボールを強く遠くへ蹴ることよりも、正確性を重要視するようになってきたのもその1つです。