モートン神経腫

症状
中足骨の間には足の指と指の間の感覚を司る神経が走っています。足底の横アーチの低下や窮屈な靴の使用などによって、中足骨が神経を圧迫することがあります。圧迫された神経は炎症と腫れを起こします。神経腫は最も典型的に第3と第4中足骨の間に起こります。
症状は痛みとシビレで、痛みは締めつけられる様な、刺す様な、焼ける様な痛みだと訴えます。これらの症状は長時間の立位や歩行、スポーツ活動によって増悪し、休憩すると軽快します。さらに進行しますと夜間痛を訴えます。

原因
ハイヒールの使用や窮屈な靴での長時間の作業、スポーツ活動によって足の指が過度に伸ばされる状態を強制された結果、総底側趾神経が横中足靭帯により圧迫れて発生します。中年の女性に多く認められます。すべての足の指と指の間に発生しますが、特に第3趾と第4趾の間によく認められます。
治療法…足部に圧迫感をもたらさない様な靴を指導します。リハビリテーションとしては温熱療法や筋力強化訓練を指示します。頑固な症例ではステロイド局所注射もあります。再発を繰り返す症例では横アーチの低下もあるので、足の指と指の間に圧迫がかからないようインソールを使用、足の姿勢を矯正することで痛みが軽減します。
これらの保存的治療にて改善が得られない症例では手術的治療を検討します。