血管に原因があるもの

「片頭痛」頭痛持ちの代名詞のようになっている。左右どちらかのこめかみが(両側のこともある)ズキンズキンと脈とともに痛み、女性に多く、親が片頭痛持ちだと、子供も片頭痛を起こしやすいと言われています。

「群発性頭痛」片頭痛や緊張型頭痛に比べて患者数も少なく、一般にはあまり知られていない頭痛ですが、痛みの強さは桁ちがい。頭痛発作が起こる時期は2年に1回から毎年1~2回という人が多いようです。

原因…これらの原因はハッキリ解明されていません。頭部の血管の内圧が必要以上に上がり、その血管の痛みや周りにある神経が刺激されて、痛みが起こると言われています。痛みと同時に充血や鼻水、発汗などの症状が現れるのは、自律神経の刺激によるものです。
治療法…血行改善が必要であり、ひどくならないうちに痛みを抑える治療を行います。市販の鎮痛薬では効果がない場合が多く、その場合、酸素吸入や血管の腫れを抑えるスマトリプタン注射剤などを使います。いずれにしても、専門医できちんと診てもらうことが大切です。

ホームケア…アルコールは頭痛を誘発するので、発作期間中の飲酒は厳禁です。また、狭心症治療薬のニトログリセリンなども血管を拡げる作用があり、頭痛を誘発します。このような薬を服用している人は、自己判断で中止せず、医師とよく相談してください。